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便秘のタイプを知る

ひとくちに便秘といっても、いろいろな種類のものがあります。水分不足や水溶性食物繊維の不足による硬い便ができてしまうことによる便秘や、日本人独特の腸の形状によるものなど、さまざまです。

ここでは代表的なものとして、女性に多い「弛緩性便秘」、男性に多い「痙攣性便秘」、ガマンすることによって起こりやすくなる「直腸性便秘」について説明します。

女性に多い弛緩性便秘

女性や高齢者に多いのが弛緩性便秘です。なぜ女性と高齢者に多いのかというと、これは排便をするための腹圧をかけるための筋力が弱い場合に起こりやすい便秘だからです。

女性は一般的に男性よりも筋力が弱く、また高齢者も加齢によって筋力が弱い状態の人が多いと思います。それによって、便をしっかり押しだせないことによる便秘が起きやすくなるのです。

弛緩性便秘は、腸の疲弊によっても起きます。腸が疲れてしまうというのは不思議な感じがするかもしれませんが、慢性的な便秘に悩まされていて、下剤を継続的に使用している場合、そのような状態になります。

市販の便秘薬で多いのが「刺激性下剤」というもので、これは腸を刺激してムリヤリ便を排出させようとするものです。そのため、これを繰り返すことで腸が疲れてしまい、また薬に慣れてしまうのです。

その結果なにが起こるのかというと、腸が自分で排便するための運動をしなくなってしまうのです。腸は「ぜんどう運動」と呼ばれる筋肉の弛緩と緊張の繰り返しで便を先へと移動させますが、それが弱まってしまうのです。

この自律的な運動が低下するということは、薬の量を増やさないと腸が動きにくくなったり、薬を使わないと出せなくなったりしてしまうということを意味します。

これは非常に怖いことで、対症療法だけではなく根本的な対策を打っていかないと、いつまでたっても薬から離れられないということにもなりかねません。安易に便秘薬を続けて服用するのは非常に良くないのです。

弛緩性便秘は女性に多いものなのですが、それが下剤の多用によるものの場合は、注意が必要です。

男性に多い痙攣性便秘

男性に多いのが痙攣性便秘です。痙攣性便秘は、腸が収縮して、そこをウンチが通りにくくなることで起こるものです。腸がしまると便の移動が滞り、排出に時間がかかってしまうのです。

なぜそんなことが起こるのかというと、多くはストレスに起因します。ストレスは腸のぜんどう運動をコントロールしている自律神経を乱して、結果的に活動が強くなってしまったり弱くなってしまったりします。

痙攣性便秘は、ぜんどう運動が強くなってしまい、腸がしまることで起こります。腸がしまることで便が押し出されて、水分が充分に吸収されずに直腸に達してしまい、下痢になることもあります。

原因となっているストレスが何によってもたらされるのか、それをどう排除するべきなのか、ストレスを感じても発散する方法はないか、などについて考えて、対策を打っていきましょう。

ガマンが招く直腸性便秘

大腸のいちばん後にあるのが直腸です。ここにある程度の便がたまると脳に指令が行き、便意をもよおして、ウンチを出すということになります。

この流れを無視しつづけると、直腸に便が達しても便意をもよおさない状態になり、その結果、便秘になってしまうことがあります。それが直腸性便秘です。

トイレに行くのを我慢することがおもな原因なので、会社や外出先で便意を感じたり、おならを出したくなったりしたときは、なるべくガマンせずにトイレに行くことを心がけましょう。

日本人の腸の構造

日本人の腸の形は欧米人とは違うとされています。直腸から肛門にかけて、ふだんの姿勢では、背中側に鋭角に折れ曲がっており、そのために直立した状態では便が出ないようになっています。

このことはトイレの便座に座っても同じで、きちんと背筋を伸ばして座ると、肛門の角度が便が出にくい状態になってしまいます。そのため、なかなかキレよくウンチを出せないということが起こります。

これを解決するには、便座に座ったときに前かがみになったり、足を台の上に置いたりするのが有効です。それによって直腸と肛門の角度が鈍角になり、排便しやすい状態になります。

便秘といってもいろいろな原因があり、それぞれ取るべき対策も異なります。まず自分がどのタイプの便秘なのかを知り、有効な対策を打っていくことが大事です。

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